2月の庭は、どうしても寂しくなりがち。
そんな中、クリスマスローズは、早春の時期に花を咲かせてくれる数少ない植物です。
冬の庭に光る宝石のような存在、クリスマスローズの魅力をお伝えします。
クリスマスローズの魅力!
クリスマスローズって、どんな花?
1〜2月に、ガーデンショップで販売されているクリスマスローズ、見たことありますか?
華麗で色がシックで綺麗ですよねー。
品種が豊富で、様々な花色や形があります。
花色は、ホワイト、グリーン、イエロー、ピンク、アプリコットなど様々です。
咲き方も、シングル(一重咲き)、セミダブル(半八重咲き)、ダブル(八重咲き)があります。
クリスマスローズは、植えてから3~4年すると株が充実してきます。
1株でたくさんの花が咲くものもあり、切花を楽しむこともできます。
うちのクリスマスローズは、今年3年目。
今、つぼみができていますが、たくさんの花を咲かせてくれそうです。
切花にして、他の花とアレンジして春のブーケを作るのも楽しみです。
バラなの?
クリスマスローズは、バラなの?
って思いますよね?
実は、バラ科の植物ではないそうです。
キンボウゲ科のヘレボルス(Helleborus)属の植物です。
じゃあ、なぜクリスマスローズって、名前なの?
って思いますよね?
この話を聞いて、みんながクリスマスローズって呼んでいるあの綺麗な人は、イギリス生まれのヘレボルス・ニゲルさんという名前だったのかと想像してしまいました。(本名は結構変わった名前なんだなー。)
日本では、ヘレボルス属全体をクリスマスローズと呼びますが、世界的には学名のヘレボルスという呼び名が主流になっているそうです。
日本ではクリスマスに咲かないのに、なぜこの名前?
と思っていましたが、そういうことだったのですね。
名前もとても綺麗で、気に入っています。
豊富な品種が魅力のクリスマスローズ
クリスマスローズは品種が豊富で、花は様々な色や形があることが魅力です。
19世紀後半から品種改良が本格的に行われ、100年以上の歴史があります。
「卑弥呼」「Shall we dance」「First kiss」など面白い名前の品種もあるので探すのが楽しみです。
うちでは、紫のみでしたが、お店で見た白の花がとても綺麗で昨年追加して植えました。
交配種のヘレボルス×ヒブリドゥス(Helleborus x hybridus)という種類で、無茎種と呼ばれる葉柄と花軸が別々に生えてくるタイプです。
クリスマスローズはシャイな恥ずかしがり屋?
クリスマスローズの特徴として、花が下を向いて咲きます。
うつむいていても華やかで、冬の貴婦人と呼ばれることも。
私が通っているガーデニング・ショップの方は、「クリスマズローズは、シャイで恥ずかしがり屋って、呼ばれているんだよ」と教えてくれました。
花がとても綺麗なのに、ちょっと恥ずかしそうに遠慮気味に咲いている姿が、なおさら可愛く思えました。
「世話いらずの頑張り屋さん」
何よりとても育てやすいです。
特別な手入れは必要ありません。
うちの花も枯れた葉っぱを取り除く程度しかやっていませんが、毎年成長して綺麗な花を咲かせてくれています。
本を読んだところ、「秋に新葉が出てきたら、古い葉をつけ根から切る。」とありました。(出典:小さなスペースをいかす美しい庭づくり)
自分、この手入れをやっていませんでした・・・。今年はやります!
貴重な冬に咲く常緑種、価格もお手頃
花が少ない早春に咲く貴重な宿根草です。
半日陰でも育ちます。
寒さにも暑さにも強い頑張り屋さんです。
ただし、休眠期の夏場は日陰になって高温が避けられる場所(落葉樹の下など)が最適です。
うちは、半日陰の北側のフェンス際に植えていますが、元気に育っています。
価格は、お店にもよりますが、花が咲いている5号鉢(直径約15センチ)で、1,500円くらいからあります。
まとめ
いかがでしたか?
早春に咲くクリスマスローズ。
綺麗で育てやすく、数年経つと大きな株になり、たくさんの花を咲かせます。
種類も多く、価格もお手頃。
ぜひお手元に置いて楽しんでください!
【参考文献】
マーク・チャップマン『小さなスペースをいかす美しい庭づくり』家の光協会, 2017
NHK出版 日本放送協会『NHK 趣味の園芸』 2022年 2月号, 2022年1月
財団法人 相模原市みどりの協会『園芸豆図鑑Vol.17 ヘレボルス―冬の貴婦人 クリスマスローズ―』閲覧日 2022-02-23 https://www.sagamiharashi-machimidori.or.jp/img/uploads/3/helleborus.pdf