ざっくり、主婦は幼稚園を利用し、働いている人は保育園を利用するイメージですよね。
妊娠したけど産後はどちらに預けようかな。
費用は同じくらいのはずだよね?自分はどちらが合っているのかな?
どちらも経験した筆者がイメージが湧きやすく書いてみます。
保育料と預けられる年齢
令和元年10月から保育料の無償化が行われました。
幼稚園
・0〜1歳は預けられない。
・2歳児クラス(毎日)やプレ(月1、2回)がある幼稚園があります。
・3歳(3歳になった後の4月1日から)〜5歳は無償。
参考までに無償化の前の東京は、入学金が11万円、1ヶ月3万円前後、兄弟割引なしのところが大半。地方は1ヶ月10000円、さらに2人目半額という園が多かったです。
・預かり保育 日額450円
預かり保育料を無償化の対象にするには、お住まいの市町村で保育の必要性の認定を受けることが必要です。この『新2号認定』を受けることで、幼稚園の利用に加え利用日数に応じて日額450円(最大月額11,300円まで)の範囲で預かり保育の利用料が補助されます。
・園との面接で決まります。
保育園
・生後57日以上(労働基準法で母親は8週間休業することが義務付けられているため)〜5歳。4月始まりでなく、申し込むことができます。
・3歳(3歳になった後の4月1日から)〜5歳は無償。
・0〜3歳までは保育料がかかります。
幼稚園と違い、一律ではなく、前年度の世帯収入などを基準に幾つかの階層があり、それにより1ヶ月無償〜5万円前後と家庭によって違います。
「前年度」で見るため、手当が込み込みで支給されている海外から帰国した家庭は社長か!っていうほどMAXの保育料を支払う一年になります。。。
・1人目満額、2人め半額、3人目以上は無償。
・申し込みは、市役所。優先順位などがあり、入れないことや兄弟別の園に通うことになる場合もあります。
保育時間
幼稚園
9時前後から14時。
園によって8時〜9時まで、14時〜18時まで預かり保育をやっています。
土曜日預かる園は少なく、長期休暇中どれくらいの期間預かり保育があるかは園によります。
保育園
7時半〜18時。
延長料金を払うことになりますが、7時〜、18〜20時も預かってくれます。
土曜日、長期休業中も保育ができます。
妊娠中の過ごし方の違い
2人目妊娠中の場合
幼稚園
もちろん、毎日上の子を送迎します。
予定日まで1ヶ月になっても、陣痛がきても出産になっても、産後も変わりません。
上の子を祖父母や夫が送迎するか、園をお休みするかです。
保育園
お腹がぽんぽこになってきた臨月、仕事は産休に入り、上の子は保育園へ、ママはゆったりお家で。
産後、育休が終わるまで上の子は保育園へ、ママと赤ちゃんはゆったりお家で。
働くことで家庭が潤う?!
ボーナスしか収入じゃない
働いていないママからすると、働いているママは収入があり、育休中も6割の給与が支給されて羨ましいと思いますよね。
でも3歳以下の子どもを認可外保育園に預けることになった場合、手取りの中から1ヶ月8万円が保育料に行くことも普通です。
認可保育園でも0〜2歳は無償ではありません。
兄弟で預けたらいくらなの?朝夕バタバタのフルタイムで働いてです。
せっかく内定を貰っても保育園が見つからなければ辞退するしかない。(なんじゃその仕組みは!)
児童手当・医療費・高校授業料補助金をもらえない
児童手当
子どもが生まれてから中3まで児童手当として1人につき総額100万円近くがもらえます。
しかし、夫婦の高い方の年収が1200万円を超えた場合もらえません。
医療費
夫婦のうち高い方の年収が660万(自治体や子の人数による)を超えた場合
無料または1回200円ではなく、こどもの医療費は3割負担です。
高校授業料
授業料無償と言われている補助金(公立で年額12万円弱、私立で40万円弱)は、夫婦の年収の合算が910万(子どもの人数による)を超えた場合、もらえません。
910万円て、家庭に1人公務員がいる共働きだと簡単に到達してしまう金額です。(例:小学校教諭の年収は、大卒から続けた場合40代前半で700万を超えます)
保育内容
幼稚園とは
幼稚園は小学校と同じ文部科学省に属します。
子どもが持っている力を最大限に引き出す教育をしています。
・どちらかというと一斉保育の形なので、先生のお話をしっかり聞いたり、椅子に座って姿勢の保持ができたり、スムーズに小学校につなげることができる。
・字を教える幼稚園はあまり見かけませんが、お受験するような園もある。
・園庭がある。
・お弁当は、「毎日」、「週に2回は給食(調理室で作ったものではない)」などさまざま。
・一斉にお迎えになるので親同士顔を合わせることが多い。
・コーラス、読み聞かせ、手芸、スイミング、写真など母が楽しめる母の活動ができる園もある。
・降園後、子ども同士を遊ばせることができるので、ママ友同士相談したり、おやつのあげかた、部屋のレイアウトなどお互いに学び合うことができる。
・平日に習い事をさせることができる。
・預かり保育の拡充で、フルタイムでも働くことができる。が、平日に参観など行事が行われることもあるため、年間10日ほどは休まねばならない。
保育園とは
保育園は厚生労働省に属します。
・看護師さんがいるかは自治体によるが、いるところが多い。
・調理室があるのでお弁当を作らなくてよく、季節の食べ物を食べさせることができる。
・園庭は義務付けられていないので、ある園も近くの公園を園庭代わりに使う園もある。
・子どもの人数に対して関わる保育士の人数が多い。
・同じ勤務時間帯の人とだけ会い、お互い忙しいので親同士の関わりは少ない。
・勤務だけでなく、病気の療養や通学などの理由でも預けることができる。
・行事は平日に行われることはないため、仕事の調整をしなくてよい。
・長時間に保育が及ぶので、子どもが疲れたり、寂しくなったりする子もいる。
・勤務時間によっては習い事は週末に詰め込む子になってしまう。
まとめ
ちょっとまじめな話ですが・・・
平成27年に女性活躍推進法が成立しました。1998年をピークに日本の労働人口が減り始めました。男女共同参画会議は2012年、働く意欲がありながら就業していない342万人の女性が働くことによって、雇用者報酬総額が7兆円程度(国内総生産=GDP=の約1.5%)増える可能性を指摘しました。日本のGDPを16%上げる潜在力があると指摘しているところもあります。
3歳までは母の手で育てるべきという3歳児神話。どう捉えるかはママ次第!
私はどちらもいい園にご縁があり、それぞれによかったです。