前編:「対極を見てみたい」と思って保育園で働いてみた
保育園に預けていても、中は働いてみないとわからない
保育園に子どもを預けていても、働いてみないと中はわかりません。せっかく保育士免許を持っているのだから、小学校のようだった幼稚園に勤めた経験と対極にある保育方針を見てみたいと思い、保育園でパートとして働かせてもらうことにしました。
見学に行った園はさまざまでした。玄関に山羊が繋がれていて「ここで出産したんですよ~」なんて言われた園もあれば、園舎を持たない青空園もあるし、一人5冊の英語のワークブックを教える園もある。保育園と一口に言っても、本当に色々あるのです。だから、これから書くことが「保育園はみんなこう」だとは思わないでくださいね。
私が働かせてもらうことになった園は、新しく、若い先生がたくさん働いている園でした。ここで受けた衝撃は二重でした。一つは幼稚園と保育園の違い。もう一つは、一斉保育と自由保育の違いです。
幼稚園との違い、驚いたこと
朝や帰りのお集まりが、ない。よく考えれば当たり前です。親の出勤日や時間が違いますもんね。美容師さんのお家だったら、子どもは月曜日は来ないですよね。季節の歌は?連絡事項や話し合いは?
上履きがない。床暖房でした。保護者との挨拶は「いってらっしゃい」「おかえりなさい」。毎日、日中の様子を連絡帳に書く。保育の写真を頻繁にアップする。教材・おもちゃの種類がたくさんあり、頻繁に入れ替える。一人一つの机や椅子、道具がない。職員室の先生の机も共有。先生が朝番遅番と1日のうちに入れ替わる。看護師がいる。給食室がある——これは食育ができるということ。保育園の強みだと思います。お昼寝がある。
幼稚園にはなかった仕事もありました。おむつ替えや寝かしつけです。寝かしつけは正直難しかった。信頼関係ができてない、よそ者の私が寝かしつけをしても、なかなか寝てくれないんですよね。
園庭が小さい園は、近くの公園を「第二の園庭」として登録して使っています。体を動かす時間は少なめでした。サッカーや体操の時間がないので。
「先生」の概念も、違いました
先生という概念が、幼稚園や小学校のそれとは違いました。先生とは呼ぶものの、言葉遣いがずいぶんカジュアル。行事の目指す完成度の高さも違います。
恐怖の避難訓練
避難訓練がありました。想像してください。赤ちゃんは歩けないのよ!はやくできないのよ!怖がって泣くの!2階は4学年の子が混ざって遊んでいます。各自の机がないから防災ずきんを配って被らせる。上履き制度がないので倉庫から上履きを出してきて、大体のサイズで履かせる。並べないの。普段並ぶ機会ないから訓練されてない。やっとこ外に避難させる。そして人数確認が大変。曜日と時間によって人数が違って、4学年一緒の保育だから、並んで数えて報告するまでにすごく時間がかかる。恐るべし保育園の避難訓練。だからこそ各園で工夫をされているはずです。
集まったら先生のお話です。「みんなの大事なところを守るんだよね、どこかな~?」「心~」見えないね。「おしり~!」あーそれはこの前のプライベートゾーンのお話と一緒になっちゃったねえ。
後半に続く・・・