台所で育児って何歳からできるのでしょうか?
台所育児はどのようなメリット(効果)があるのでしょうか?
15年実践している私の経験談も含めて書くので参考にしてください。
台所育児は何歳からできるのか?
1st ステップ 1歳〜
・入れる
測ってある粉やお水をボウルに「ジャー!」
1歳の後半になると、できることが増えますが、戦力というよりはごっこの要素が強く、おうちの人がつきっきりでやる感じになります。
2nd ステップ 2、3歳〜
一歳でできることを安定してできるようになります。
・ちぎる
レタスの葉っぱ、小松菜やほうれん草。包丁にこだわらなくていいのですよ。ちぎるって指先の力を使います。
・混ぜる
ホットケーキ、お好み焼き、ドレッシング。「ミキサー🤩だぁ」
・つぶす
豆腐、ゆでたじゃがいも
・ピザのトッピング
・卵を割る
3rd ステップ 4、5歳〜
待ってました、このステージ。
4、5歳になると言葉が通じます。なんとなくやりとりができるということではなく、きちんと言葉の意味を理解することができるようになります。
このステージにくれば、ごっこ遊びではなく、ママにとっては戦力です!
・包丁で切る。
丸い野菜は初めに半分に切るなどして固定できるように大人がまずしましょう。
・エッグカッターで切る。
柔らかいものをつぶさないように持ち、90度回転させて2回目のスライスをすることもできるようになります。
・ピーラーで皮を剥く。
・スライサーで切る。
面白いけれど一瞬で怪我になりますから、ついておいた方がいいでしょう。
・数を数えて分ける。
このお皿1個少ないとか余るとかがわかるようになります。
・大きさの比較がわかる。
一つ見本をおけば、それと同じになるように切ることができます。
・分担することができる。
兄弟がいる場合、「〇〇ちゃんは〜やって、僕が〜やるからね」というようになります。
・生地をのばす。
クッキーの生地を伸ばせるようになります。
・丸める。
ハンバーグ、お団子、白玉、肉団子。力や手の使い方が発達してきています。
・焼く
・ひっくり返す。
台所育児にオススメのメニューは?
みそ汁
具材を変えられるので、ママは頭も使わなくて良い。
炒め物
具材を変えられるので子どもは飽きない。
味付けを変えればいろんな料理に変身する。
大きさが不揃いでも、どんな切り方でもどうにかなる。
ホットケーキ
・絵本に出てくるので、子どもが初めに興味を持つ。
・材料を入れる、混ぜる、卵を割る、注ぐ、焼く、ひっくり返すなど、一通りの工程を経験することができる。
・計量スプーン、計量カップ、ミキサー、フライ返しなど色々な調理器具を使うことができる。
・包丁を使わないので手を切る心配がない。
・火を使っている時間がそれほど長くない、強火の必要がない。
台所育児のメリット(効果)は?
調整する力が身につく
切る時の力加減、火加減、こぼさないように材料を持つバランス
耳たぶくらいの硬さにする 異なる材料を茹でるときはどれから入れたらいいかなど
数の感覚が身につく
〇〇mlってこれくらい 、卵一個は大体○g、
小さじ3と大さじ1は同じ
じゃがいも3個
人の役に立つ喜びを感じることができる。
難しい作業ができたという達成感。自信。
お手伝いして「ありがとう」と言われ、自己肯定感が高まる。
料理を作る人の気持ちがわかる。
これ大事。自動的に用意されるわけではない。
時間がかかるということ、疲れるということ、毎日せねばならないということ、家族のことを考えて作っているということ、買い出しは重いということ、タイミングや盛り付けも考えていること、作った後の皿洗いはしんどいということ。
を経験的に分かるようになり、相手の立場を理解し感謝して食べることができます。
食育のプロ「坂本廣子氏」と刃物とキッチンツールのプロ「サンクラフト」
サンクラフトの台所育児シリーズは、食育・料理研究家である坂本 廣子氏監修のもと作られた、子どものための料理道具シリーズです。刃物のまち岐阜県関市で包丁やキッチンツールを作り続けてきたサンクラフトだからこそ実現できた商品です。
坂本廣子プロフィール
幼児期からの食育の重要性を40年以上前から提唱した日本の食育実践の先駆者。NHK教育テレビ「ひとりでできるもん」の生みの親。食育・介護・防災など、食を通じて広く問題解決に取り組んできた。
食育とハンズオン(体験)学習を取り入れた子供向け料理教室「キッズ・キッチン」を通して子どもたちに食の大切さを伝え、インストラクター育成も手掛ける。
生まれ育った神戸市にてサカモトキッチンスタジオ(https://skskobe.com/)創設。
「はなちゃんのみそ汁」という実話を知っていますか?
ガンで命に限りがあると分かった母親が一生懸命残される5歳の娘にみそ汁の作り方を教えるというお話です。
ご主人の話
「千恵(妻)は幼い娘に『自分の役割』を持たせたかったのではないでしょうか。つまり、自分の役割を持った娘は、親に感謝されることで『自分は家族に必要とされている』ことを実感できるようになります。それは『生まれてきて良かった』と、自分の生を肯定することにもつながります。その自己肯定感こそが、これからの長い人生、困難を乗り越えて生きていくための大きな力になっていくわけです。」とのこと。