発達が気になる・園で指摘されたら?相談先と最初の一歩(前編)|5カ国×5人×元教員ママの子育て記録

「発達が気になる」「園で指摘された」。そんな言葉で検索しているとき、頭が真っ白になっているママは多いと思う。うちの子が不登校になったときの私も、まさにそうだった。
まず言いたいのは、大丈夫、ひとりじゃないよ!ということ。私は5人の子を育てて、教員として担任も支援クラスも関わってきた。ママ側と先生側、両方から見てきたことを話すね。

「あれ?」と思ったとき、検査を受けて腑に落ちた話

うちの子が小学校に上がる5ヶ月前、ひらがなを教え始めたら、まったく覚えられなかった。ピアノを習わせても、鍵盤のどっちが高い音かがつかめない。よく迷子になるし、よく転ぶ。小さな「あれ?」が重なって、小児科で発達の検査を受けることにした。

その後、市の訓練施設や、民間でやっている支援団体にも足を運んで、親にどんなことができるのか情報を集めた。そこで私は、すっと腑に落ちたんだ。そして、何もできない子でもない。色彩感覚のように優れているところもたくさんある。だったら、できないことが不利に働かないように、親ができることを探そう。そう思えた。
ただ、検査の結果に全部納得できたわけじゃなくて、アンテナは張り続けた。教員の研修を受けていたときに「うちの子は、こっちの特性なんじゃないかな」と思い当たることがあった。プロの診断はもちろん大切。でも、毎日長い時間いっしょにいる親だからこそ気づくこともある。どっちも大事にしてほしい。

字の認識が遅いことも悩みだった。教員としては「1年生になったら、黒板を写せないんじゃないか」と心配になった。そのとき、「許可をもらって、カメラで撮らせてもらえばいいんですよ」と教えてもらって、目から鱗!今は先生たちの研修も進んで、一人一台のタブレットもある。柔軟に対応してくれる先生かどうかで変わるけれど、相談してみる価値はすごく大きい。その子は3年生ごろに急に読めるようになって、今は読書が大好き。

どこに相談したらいい?

どこからでも大丈夫!発達のことで悩んだら、小児科でも、園でも、学校でも、市の窓口でも、どこに行っても大丈夫。たいてい連携しているから、どこかに話せば支援につながっていく。「相談先を間違えたらどうしよう」は、いらないよ。

そして、これだけは声に出して読んでほしい。政府広報オンラインでは、発達障害は生まれつきの脳の働き方の違いによるもので、「本人のやる気や努力の不足、保護者の育て方などにより起因するものではありません」と説明されている。ママのせいじゃない!
とはいえ、ママにとってはしんどいことも多いよね。人に迷惑をかけるし、謝ることも多い。恥ずかしくなるし、わかってくれない人もいる。

ある日、デパートで子どもが癇癪を起こして走り出した。下の子のベビーカーを押しながら必死で追いかけていたら、すれ違いざまに知らない年配の男性に「ちゃんと子育てしろよ」と言われた。私は泣いて帰ったよ。今なら「あなたこそ、ちゃんと子育てしたの?」と言い返したいくらい(笑)。でも、あのときは本当に傷ついた。
私自身、「もう限界だ」と思うほど追い詰められた時期もあった。そのときにひとりで抱えるのをやめて、人に頼ったことで、少しずつ楽になっていった。だからママ自身がしんどいときも、遠慮しないで相談していいんだよ。

相談できる場所は、思っているよりたくさんある。病院、園で話を聞いてもらう、市のカウンセラーさん。自治体によっては、子どもを一時的に預かってもらえて、ママが休めるショートステイ(子育て短期支援事業)もある。育児疲れも理由の一つになっているよ。条件や料金は市区町村ごとに違うから、お住まいの市の窓口に聞いてみてね。
後編では、小学校のクラス(通常学級・通級・支援学級)の考え方と、苦手との付き合い方、園・学校・家庭のつながりについて話すね。

[後編へのリンク]

上部へスクロール