世界のどこでも子は育つ〜5カ国×5人×元教員ママの子育て記録〜保育園ママ②

後編:保育園は、教育の場というより家庭の延長でした

幼稚園とどう違うの?

実際に子どもを預けてみて、働いてみてわかった、幼稚園との違いをまとめてみます。

預かり時間は、朝7時から夜20時まで。幼稚園よりずっと長いです。行事は基本的に土日。働いているママにとって、幼稚園だと平日に行事や参観があって年間10回ほど仕事を休まないといけないことがあるけれど、保育園にはそれがありません。お弁当はなし。その代わり、着替え=洗濯物がとにかく多い。こども二人分の週末週明けの自転車積載量と言ったらすごいです。お昼寝用の布団カバーを月曜日につけないといけないのも、幼稚園にはない仕事でした。

幼稚園に通わせていると最後のお弁当に胸が熱くなりますが、私は布団カバーの取り付けが最後のときに胸が熱くなりました。月曜日の出勤前にシーツをつけるのは大変なんですよ!!

担任の先生も、朝番・遅番があって一日の途中で交代します。だから子どもの口から先生の名前がたくさん出てくる。「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」と先生に言われる。お集まりがない。時間や曜日が親の仕事によってまちまち。私は働いてみて避難訓練が一番怖かったです。幼稚園・小学校と違って、人数確認がしづらい。一人一個の道具や机はない。やりたい子だけがやるスタイルの園も多い。

送迎の時間帯が同じ人としか会わないから、ママ友との関わりは少なめ。子どもが友達の家を行き来する機会もあまりないから、先輩ママから学ぶ機会も少ないです。私は5番目の子だったから楽だと感じましたが、一人目だったらさみしく感じているかもしれません。

「バリキャリ」なんかじゃなかった

保育園に実際に子どもを通わせてみて、初めて知ったことがあります。保育園に預けているママは、バリキャリの人なんかじゃない。経済的に働く必要がある、ごく普通の家庭の人たちでした。

保育園というのは、教育を受けさせる場所というより家庭の延長です。経済的にも精神的にも支援を必要としている家庭もあるから、そういう配慮も必要になる場所。方針も園によって本当にバラバラで、木登りをさせてくれるようなのびのびした園もあれば、ビルの一室で先生が自分の子どもも一緒に連れてきて保育しているような園もある。中には躾や教育に不安を感じる園もありますが、やりすぎて不登校になったら親が働けず経済的に困るのです。

助かったこと

行事が土日にあること(仕事を休まなくて良い)、お弁当を作らなくていいこと、そして、ママが仕事に行けないほど体調不良のときでも預かってもらえたこと(幼稚園ママは夫か親かママ友を頼る)。これは本当にありがたかったです。

私は利用しなかったのですが、妊娠した時、幼稚園のママは陣痛がくる時も上の子がいます。退院したらすぐに上の子がいます。でも保育園だと産休や育休中は親は仕事をしていないし、まだ生まれていないけれど子どもを預けて家でゆっくりしていられます。

義母との、初めての衝突

5番目を保育園に入れると決めたとき、夫の母が反対しました。夫の母は専業主婦で、子育てに自信を持っている人です。いつも味方で優しい人だったのに、このときだけは初めてぶつかりました。「朝は『いってらっしゃい』と見送ってあげなさい」「子どもが小学校に上がるまでは」と。

正直、思いました。子どもが複数いる場合、何年主婦を続けろと言うんですか。夫の給与がいくらだと思って言っているんですか、と。

保育園に預ける方が、子育ては圧倒的に楽になります。「保育園がやってくれる」という認識の親が多い印象はあります。でも、核家族化が進んで、政府が「妻も働きましょう」と舵を切るくらい各家庭の経済力が落ちている今、妻一人にのしかかる子育ての負担はとても大きい。

保育園に預けることは、母親の精神的なダメージを防ぐ効果が大きい。

子育ては楽しい幸せなものだって感じてほしいです。

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