5人5色。同じ親から生まれたのに、こんなに違う
我が家には、ちょっとした秘密の合言葉があります。LINEグループの名前は「Team Rainbow」。その理由は、この記事の最後でお話しします。
同じ家で、同じように育てているつもりでも、子どもというのは驚くほど違う人間に育ちます。同じ親から生まれ、同じ環境で、同じように育てたつもりでも、これだけ違う。担任をしていた頃、クラスの子どもたちを見ながら、「自分の子どもたちですらこんなに違うんだから、他人の子がこの人数で同じなわけないじゃない」と、案外サバサバした気持ちで受け止めていたのを覚えています。
今日は、我が家の5人それぞれの個性をご紹介します。
長男:リーダー気質、そして「自分を信じる力」
小さい頃から社交性が高く、公園で知らない子に「遊ぼ!」と声をかけていく姿には、親の私が感心させられていました。運動神経も良く、頼られるタイプ。何でも自分でやったほうが早いし納得がいく、というリーダー気質で、面倒見の良さも際立っています。実は、私と思考の癖がよく似ていて、悪いことも手に取るように考えていることがわかる、良き理解者でもあります。
一方で、初めてのことには人一倍不安になる一面も。小学校の入学式の朝、実は不安でたまらなかったようで、布団から出てこず、当日パジャマのまま自転車に乗り、近くの祖父母の家に「脱走」していったことがありました。一年生って嬉しい子ばかりじゃないんだなっていう勉強になりました。
そんな彼の一番すごいところは、「自分を信じる力」だと思います。中学時代、部活ばかりの日々を送りながらも、小学6年生の時に決めていた高校を最後まで諦めず、偏差値を20上げて志望校に合格するという、ちょっとした奇跡を起こしました。
長女:不器用な努力家、そして「ファーストペンギン」
要領がいいタイプではありません。けれど、努力する力は誰にも負けません。テニスの指導で「不器用だな」と見ていたら、コーチに「蝉を捕まえるように」と言われた途端、急にコツを掴んで上手に打てるようになったこともありました。
みんなと群れるのが好きではなく、流されるのも嫌い。夫からは「ファーストペンギン」と呼ばれています。実際、中学校でパンツスタイルの制服が認められていたのに、実際に選んでいたのは学年でたった2人だったとき、迷わずその1人になりました。高校でも、女子の靴下の色や制服の選択肢が男子より少ないことに疑問を持ち、声を上げました。在学中に、女子のパンツスタイルが正式に認められ、靴下の色も男子と同じ選択肢が持てるようになりました。
素直で、心のきれいな子です。運動神経がいいわけではないのに度胸があるので、自転車も体操の技も一発でできてしまい、なぜだか体育が5タイプ。発想力も豊かで、ココナッツの殻でネズミの家を作るような、意外なアイデアを形にするのが得意です。
次男:几帳面で、家と外で”二つの顔”を持つ子
とても几帳面で、私が畳んだ洗濯物が自分の感覚と少しでも違うと、気に入らないほど。色々と癇癪を起こして辛かった私ですが、3年生頃から成長し、感情のスイッチがどこにあるのかわからないくらい、沸点が低くなりました。言葉ではっきり伝えないと、空気を読むのが少し苦手なタイプでもあります。
面白いのが、家の中と外での姿がまるで別人だということです。家では省エネモードで、来客も印象に残らないほど。ところが外では、学級委員や運営委員のようなリーダー役をどんどん引き受け、友達やママ友から褒めてもらう存在です。体育祭では応援コールが起こるほどの人気ぶりで、家族としては「同一人物なの?」と半信半疑になるレベルです。
とても優しく、正直な子でもあります。彼が「美味しい」と言ったものは本当に美味しい、というのが我が家の味の基準になっているほどです。姉の高校受験がうまくいかなかったとき、彼はそっと「必要だと思うので使ってください」という手紙を添えて、お小遣いの入った封筒を置いてくれました。我が家では6年生までサンタクロースを信じる習わしなのですが、彼は最後の年、「今までお世話になりました、ママにもプレゼントをお願いします」とサンタさんへの手紙に書き添えていました。
四男:愛嬌とコミュニケーション力で生きている
じっとしているのが苦手なので、タップダンスを習わせています。漢字がなかなか覚えられないので、楽譜のいらない和太鼓で記憶力を鍛えたり、大人に混じってゴスペルグループにも参加させたりしています。人前でパフォーマンスすることが大好き。
運動神経も記憶力も悪くないのですが、机に座っての勉強はどうにも退屈らしく、元校長だった厳しい祖父でさえ、「ほ、ほう〜……」という成績。彼の一番の強みは、周りに彼を可愛がってくれる、いい大人がたくさんいてくれること(向かいの高齢のご夫婦を8年も親戚だと思っていたらしく、頻繁に遊びに行かせてもらっていました。)。それは、何にも代えがたい財産だと思っています。
五男:甘えん坊で、家族が大好きな末っ子
甘えん坊で、仕切りたがり屋。それでいて、サッカーの試合を見ているとちょっとビビりな一面も見せます。何より家族が大好きで、自分が大きくなるにつれて、上のきょうだいたちが少しずつ家を離れていくことを、今から寂しがっています。特に一番上の兄のことが大好きで、毎年二人で映画のドラえもんを見に行くのが恒例行事になっています。
果物ならいくらでも食べられ、遊ぶのはいつも男の子ばかり。今回、ナイジェリアに行くと聞いたとき、意外にも一番乗り気だったのが彼でした。
5人5色、それぞれの「好き」
楽器も、スポーツも、みんなバラバラです。長男はドラム、長女はギターとベース、次男はエレクトーン、四男はタップ・和太鼓・ゴスペル。部活も、長男は吹奏楽、長女はテニス、次男はバスケットボール、四男は陸上、五男はサッカー。同じ家で育っているのに、好きなものも得意なことも、これほど見事に重なりません。別のことをやらせるとお互いに「すげーじゃん」が出てきていいですよ。
これが、我が家の5人5色です。
冒頭でお話しした「Team Rainbow」の由来、そろそろ明かしますね。理由は単純で、私たち家族はちょうど7人。虹の7色と同じ数だからです。五男の名前には、実際に「虹」の字が入っています。生まれた南アフリカが、ネルソン・マンデラの掲げた「レインボーネーション」という理念のもとに築かれた国だったこと、そして彼がちょうど我が家の7人目のメンバーとして生まれてきたこと。その両方への思いを込めて、名付けました。
一人ひとり色が違うからこそ、7人揃うとちゃんと虹になる。それが、我が家の5人5色、そして家族7人の、一番大切なところなのかもしれません。